2020.12.31

・今年はCOVID-19の影響で在宅勤務が多く、この言い方が適切かはともかく、働きやすい一年だった。通勤含め1日の1/3〜1/2が過ごしやすいことがここまでQOLに影響するとは思わなかった。

 

・とは言え流石に家の中だけだと飽きる。1人ならば逆に1人の世界に籠ったり、居直って遠出するのだが、娘も産まれたのでそうもいかず、毎日が年の瀬のような生活だった。特に有意義なことが出来ないという意味で。

 

・授乳期の配偶者がいる人だけ共感して貰えればいいのだが、酒が飲めないのが非常につらいので、たまの出社日はグリーン車で飲んでいる。公園でも飲む。歳を取ってあの時のおっさん達が持っていた氷結缶に想いを馳せる。ポリコレ?的には飲まん旦那が良いんだろね。家の中で不機嫌を巻き散らして良いならそうするけど……

 

・育休中なので育児の隙間でアニメを観ると見せかけて技術書を読んでいる。ここで何かせんと新卒時からそこかしこで観る「使えないオッサン」になるのが目に見えてきたからだ。「昔はバリバリやってたが、今はサボってて古い知識でマウント取るオッサン」もまた害悪なのに気付き、ずっと勉強要るのまじ⁉︎となってます。でも言うて学生時代より競争緩くないですか?銀行やコンサルじゃないから?

 

・という訳で特別面白い話は出来なくてごめんなさい。今年に始まったことじゃないよな。学生ノリが出来なくなった事をあまり引きずるのもな、とカメラを買ったので来年はたくさん撮れたら良いな。でも来年も感染症か。ガンバレ人類。

 

逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!は2021.1.2からです。MIU404もまたやらないかな

https://thetv.jp/program/0000991829/

「天気の子」における3400円の話

※内容に触れます、ネタバレ注意。

 

 

 

 

 

 

 

君の名は。」が大ヒットしたので、話の細けえとこは絵が綺麗だからええか!で許してくれる客(ニアバイ信者)の比率が急激に下がり、恐らくプレッシャーが半端じゃなかった新海監督。今回の「天気の子」はマス層受け要素を散りばめつつ作家性を出せて本当に良かったと思う。

今作が「君の名は。」の変奏ってかB面なのはラストでの主人公の選択まで観ればまあ大体わかる。

悪い言い方をすると、選択「だけ」観ればその辺りは理解出来てしまうので、気を付けないと誤読しますね。前よりシンプルな脚本って言ってる層はヒロイン側の物語全く読めてないので是非もう一度見た方がいいです。かく言う私も拾いきれてない部分多々ありそうなので、ノベライズ読んでもう一度観に行きます。

 

 

以下、物語の理解に必要と思われる内容をメモ

●帆高から見た疑似家族は「須賀(父)夏美(姉)帆高(子)」なんだけど、陽菜から見た疑似家族は陽菜(母)帆高(兄)凪(子)。

子どもとして正しく扱われる帆高が、陽菜が担わされている役割を正しく理解できるのは、事実上年齢のくだりから。

ここを理解する事で、陽菜が担わされた役割(巫女)が女性が担わされるロール(母、etc)の比喩であることが観客にも分かる。

●論理が急に飛躍しているか? 陽菜の境遇を時系列順に並べると

・母が亡くなり年齢を誤魔化してマックでバイト

・マックをクビになり、風俗に応募

・帆高に救われ、晴れ女(巫女)として生計を立てる。

ちなみに昔、作中の表現で言う所の天気が記録されなかった時代、娼婦と巫女が兼ねられていた説ってあるよね。それを踏まえずとも身請け人が代わっただけで陽菜の状況は救済されていない。シングルマザーと陽菜の苦悩は限りなく近いところにあって、「巫女が役割に耐えきれず人柱になる」が何の比喩かってのが要は陽菜と天気が繋がった、と言うことは当然天気自体を陽菜の心象風景と読んでOKとなる。(ベタ過ぎてやりたくない読みだが)。

「雨が毎日振り続ける中、自らの意思で晴らすことを強いられる」役割の残酷さが、観客にもようやく分かりはじめる。3400円払うから晴れにしてくれは、親が死んでても生活保護払うからちゃんと笑えよ、という世間の期待。

●ちなみに帆高が選ぶ指輪は確か3400円じゃなかったっけ?ノベライズにも記載が無さそうなので、再視聴時はここを一番見返したい。

店員とのやり取りで「値段じゃない」とフォローされますが、指輪を渡す前後で陽菜が帆高へ晴れてほしいか確認するシーンをみるに、指輪が落ちるのは拒否の暗喩であり、値段による意味が勝ってしまった、という話なんですかね。

●帆高や須賀が警察を払う場面が、狂った世界からの解放と捉えた時、警察官や体制側が全員男性で、帆高を助けに来た凪が女装をしているのはフェミニストにこそ受けそう。熟読すればするほど、女性への配慮(あるいは無理解)は出てくるかも。

●なら歳下と分かった瞬間呼び捨てすんなよ、のシーンを監督の配慮の無さと捉えるか、帆高の役割であった子供からの成長と受け止めるかは観客の立場によって別れるか。

●まあ色々ありますが、陽菜が欲しかったセリフ「晴れなくてもいい」を帆高がキチンと伝えられて良かったですね。彼女は辛いのだから無理に笑わなくともいい。現代的な価値観にも配慮されたオチだったと思います。

 

2018年美味しかったもの

齢30が見えてくると「あと何年か美味いもんをうめぇ〜って言いながら食えんのかな」という気持ちになってくる。大学一昨年くらいに卒業した気持ちだけどね。

美味しかった店公開することで、お店混んじゃうかなって思ったけど、オキニ隠しして潰れるよりよっぽど良いよね、てか元から混んでるから関係ないよね的なとこあるので普通に書いちゃう。

 

 

●MUNCH'S BURGER SHACK(三田)

ハンバーガーというよりポータブルステーキ?的な感覚すら感じる自家製パテがマジで旨い。分からん人向けに伝えると、去年安部ちゃんがトランプに奢ってたげたやつね。

他のハンバーガー屋も覗いてきたけど、やっぱりここは美味いから3回行きました。行けない時はクオーターパウンダーを上から潰して食べてます。(もちろん嘘)

難点としてはアクセスが若干悪くて女子大とNECしかないような辺境の地だから、予約してくかするのもお薦め。頑張りましょう。

 

●俺のベーカリー (恵比寿 など)

 

「俺の」シリーズのパン屋さん。最近は新宿とかムサコでも買えるらしいね。私は知らずに毎回恵比寿ガーデンプレイスまで動く歩道を爆走してました。爆走は気持ちだけね。

冷静に考えて食パン2斤必要なくない…? 1000円出すのおかしくない…? ってお金払う時考えちゃうけど、美味しいパンは1000円以上に生活を変えることが分かりました。恐れずに進みましょう。

「香」より「夢」の方が変な甘さしなくて好きかも。トーストしてホワイトシチューに付けながらワシワシ食べると幸せになります。

2019年の目標として、「夢」に山中牧場のプレミアム発酵バターと虎屋の餡ペースト塗って強い小倉トースト作りたい。と言うのがあるんだけどイニシャルコスト3000円かけてやるか?と言われるとうーん……やっぱりやりたい!

参考

 

●鴨to葱(御徒町)

今年はラーメンに全然コミットできてなかったのだけど、評判だったので。ちょい珍しい鴨ラーメンのお店。

食券買ってお店に並ぶとトッピングのネギを、九条ねぎ、丸太ねぎ、淡路島玉ねぎの3種類から2種類選べます。割と斬新だね。ラーメンのネギは美味しいからこれはアリかなと思った。

ここのウリは「飲める親子丼」と鴨ラーメンのセット。親子丼の写真調べて刺さったらそれ目当てに行った方がいいレベル。ラーメンは想像以上にあっさりですが、悪くはないす。

 

 

●肉汁屋(新橋)

(↑いや、店紹介用のリンク毎回ブレ過ぎでしょ)

肉の頂点といえばTボーンステーキですが(要出典)、大概恐ろしい値段になるので困りますよね?あなたは羊も食べられますか?なら肉汁屋行けばいーじゃん。

下記は友人と実際に行った時の写真です。Tボーン+ラムチョップ大、これでお幾らでしょうか。考えてみましょう。

 

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正解は1500円!皆さんは正解しましたか?

つまりアホみたいに安いということです。しかもアホみたいに美味いですからね。行かない方がアホです。パクチーサワーも意外と美味しかったです。

 

 

●佐野味噌イートイン(亀戸)

味噌屋さんが味噌宣伝するためのイートインみたいなとこなんだけど、まー美味い。

焼きおむすび、具入り味噌汁、1000円。は?みたいに思うかもしれないけど、「「「「本物」」」」の味噌汁を理解していない無知故です。自我をあらしめよ。

味噌汁ってこんな奥深い料理なの?てか味噌って「深く」ね?など謎の言葉を残して味噌を買ってしまう怖いお店です。お気をつけて。まだお腹空いてたら亀戸餃子で調整しなされ。

 

 

疲れたのでそろそろおしまい。今年も良い年になりますように(適当)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

行きたいお店リスト

夏休み中に何件行けるかな

・くろぎ(鯛茶漬け)

https://s.tabelog.com/tokyo/A1314/A131401/13094789/dtlmenu/?menu_type=4

・うどん 丸香(うどん)

https://s.tabelog.com/tokyo/A1310/A131003/13000629/

・麺屋一燈 (つけめん)

https://s.tabelog.com/tokyo/A1312/A131204/13111737/

・フルーツパーラーゴトー(パフェ)

https://s.tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13095672/

・ひみつ堂(かき氷)

https://s.tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13095672/

 

セールで買った本(或いはオンラインでなされる家計簿)

講談社Kindleポイント還元セール〜〜神〜〜

が来たので

・喧嘩家業(3)-(9) 290×7=¥2030

・アスベル・カノジョ(1) ¥348

恋と嘘(7) ¥244

と取りあえず抑えておく。(金額はポイント込みとする)

 

今年は夏コミ行ってないし(毎年行ってない。金を使うためだけに現れる事実)、5000円分くらいは許容範囲やろ〜。と物色してたとこで、ふとamazonポイントの状況を確認しようとして間違えて購入履歴をクリックしてしまう。

・1日外出録ハンチョウ(4) ¥642

・君の話 ¥1215

・サピエンス全史 ¥1652

¥2662 + ¥3509 = ¥6171

予算が5000円だからまだ大丈夫かな。

おれも社会出て5年も6年も経ってるので、自分の計算力だけを過信してはいけないことくらいは知っている。落ち着いてもう一度履歴を確認すると、

将棋の渡辺くん (3)¥464

・止まった時計 麻原彰晃の三女・アーチャリーの手記 (講談社+α文庫)¥322

・恋のツキ(4)-(5) ¥580

とあり、電卓には¥7537という文字列が表示される。きっと休みだし酒飲んでるから電卓打ち間違ってるのかもしれないね。

また電卓打ち直したらまたまた数字変わりそうだから今日は2600円くらいって事で辞めとくね。サピエンス全史上巻もそろそろ読み終わりそうだし。

 

 

異世界転生小説

小説を久しぶりに書きたくなった時、iPhoneのメモに書くようにしているのだけど、こないだ1番気に入っていた物の大半が消えてしまった。悔しいので2番目に好きなものは残しておく。今年の夏休みはやる事がないので続きを書くかもしれない。

 

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3次会の帰り道でふと、今月いくら飲んだのか考えた。師走でもないのに毎週2回は飲んでいる。飲むと必ず2,3軒巡る。劇団員同士はこうやって交流を深めるんだよと、みんな誰かに教わるものだ。少なくとも俺の周りはそうだ。
1回2000円だし大したことねえよ、うちの母親なんて同じぐらいのランチ行ってるぜ。ハンバーグとか。と「劇団暗黒点」か「オオツカシアター」の誰かに言われたのを思い出す。本当に大したことない、だろうか。彼の母親も土日くらいは家で昼食を取るだろう。週に5,6軒行ってる俺たちは大したことない、で済ませていいのだろうか。
安く見積っても週5軒ペースで月に4万円。毎週1万円のリブロースステーキを食っているようなものだ。劇団員同士の交流とは、週1日のタダ働きをして、リブロースステーキを我慢してまで維持する価値のあるものだろうか。
結論からいうと価値はある。俺たちは役者の端くれであり、お互いの客だ。演技の勉強になる、という言い訳で誤魔化して観賞し合っているが、バカバカしいのは自覚してる。お互いのために作ってお互いのために観ているだけ。上澄みの上澄みのような才能だけが深夜ドラマの端役に選ばれるが、残りかすの俺たちは、お互いが役者であるために、役者と観客をこなしている。
都内のアルバイトだから何とかなる生活だ。その構成員も劇団も、都会のおこぼれで生きている。
目が覚めれば忘れる程度の殊勝な考えから逃げるように、路傍の酔っ払いに近づいた。大学で好きだった女に面影が似ていたのだ。寄りかかる電信柱に頬擦りする彼女は、間近で見ると眼鏡と髪型以外は別人だった。胸はあるけど好みではない。眼鏡と髪型で何とかなるなら役者向きだな。と溜め息をついたところでブレーキを強く踏む音がした。こんな道でスピード出してんじゃねえよと叫びながら振り向くとライトが顔に当たった。俺は死ぬんだと実感がわいた。これで4万円のことを考えなくて済む。

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「さよならの朝に約束の花をかざろう」の感想

正直キービジュアルの時点で全然面白くなさそう。面白くないの中でも会話の種に出来なさそうな凡作やろなって高をくくっていたのですが、『あの花』『ここさけ』の岡田麿里が満を持して贈る、一大感動巨編!と銘打たれると、いろいろ思うことがあって、私はここさけの脚本が大好きなのもあって初日に観に行きました。(実写版の脚本は忘れてください)

 

エルフ族の少女が赤ん坊拾って育て始めた時点で、ああこれ「感動」「巨編」ってことは、赤ん坊の最後を見送る話なんだなあってのが分かりやすくて良かった。あと主人公が石見舞菜香の良い声でよかった。ゲーマーズを視聴すると好きになると思います。悪かったのはそれ以外の大体の要素です。年度末だからお金使わなくちゃ!って人以外は本当に見に行かなくていいと思います。

 

ファンタジー世界にシャワーが出てきただけで怒るSFおじいさん向けの世界なので、世界特有の用語と登場キャラの名前を観ながら覚えなくちゃいけないんだけど、説明は台詞でしかされないので非常にしんどかった。

映像作品って乱暴な話、用語・登場人物の名前なんか覚えなくても台詞の文脈や、脚本の動きで不通に観れる筈なんだけど、この作品は台詞を追いかけないと何喋ってるか理理解できないんですよね。小説だと字面で覚えられますが、おそらく情報の出し方やら台詞回しとか何も考えてないんだと思います。例えば

専門用語:イオルフ・レナト・メザート・ヒビオル
登場人物:マキア・エリアル・レイリア・クルム・ミド・ラング
くらいは覚えないと、突然出てくる「クルムは私のヒビオルなんだから!」みたいな台詞で泣けません。もっと睡眠を取ってから鑑賞すべきでした。

 

展開もテンポが悪くて、そりゃ場面転換は多いけど、ぶつ切りみたいな転換ばかりで、着いていくのが精一杯でした。着いていきたいほど面白くもないし。オタク間でバブみという概念が流行ったからいっちょ母性ものやってみっか、レベルで作られてるとしか思えない。

書きながら頑張ってフォローの内容を考えているのですが、プロローグで「たった数百年前」って言っためちゃくちゃ長く生きる種族の長老が実は3、400歳くらいだったり、長生きするの当たり前な種族が兵士の攻撃であっさり死ぬとこは面白かったです。この人たちが数百年生きるのって、めちゃくちゃ大変じゃないですかね。。

メインテーマの母性的な要素に関連して、現代のシンママの苦悩をそのままファンタジー世界に代入してる描写も多く、世界観とテーマのマッチングが下手くそでした。「おおかみこどもの雨と雪」とかちゃんと見たほうがいいと思います。

 

エモいの観たいだけだったら外出する直前に見た、乃木坂辞めた女の子のPVとかの方が全然泣けたし、名作としてもクソ映画としてもお勧めできません。「ここさけ」の時はベタになりそうな設定も現代的に昇華出来てたんだけどなあ。

 

 

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